皆さんは、「睡眠」について真剣に考えたことがあるでしょうか?
毎日の当たり前のことすぎて、真剣に考えたことがある人は少ないかもしれませんね。
私も、そのうちの一人でした。
私たちは、1日のうち約3分の1、
言い換えれば、人生の約3分の1を睡眠に費やしています。
それだけ長い時間を睡眠に割いているにもかかわらず、
そもそも何のために眠るのか、
真剣に考えたことがある人は少ないかもしれません。
Contents
眠ることで疲労は回復する
そもそも私たち人間は、なぜ睡眠をとる必要があるのでしょうか?
仕事や趣味で忙しい方の中には、
「睡眠時間を削ってすればいいや」と考えてしまう方も多いと思われます。
しかし、それは現実的には非効率的です。
なぜなら、睡眠は、疲労を100%回復する唯一の手段だからです。
何日も寝不足の日が続いて、
誰もが、頭がボーッとしたり、気分が落ち込んだりした経験があると思います。
もし、さらに寝不足に日が継続すると、
心身共により大きなダメージを受けることになります。
不眠・睡眠不足の主な原因
では、不眠・睡眠不足の主な原因はどういったものなのでしょうか?
1、過労・ストレス
体は疲れているのに眠れない場合、
過労やストレスで自律神経が常に緊張状態にあることが多いようです。
原因となる過労やストレスを軽減することが望ましいです。
2、鬱などの精神疾患
「早朝に目が覚めてしまい、その後眠れない」など、
鬱の人によく見られる睡眠障害の症状の一つです。
気分の落ち込みや無気力を伴う場合は、専門医に早めに受診しましょう。
3、体の不調
ぜんそくや花粉症、頻尿など、病気が原因で眠れなくなることがあるようです。
また、睡眠の質を大幅に下げる睡眠時無呼吸症候群(SAS)やいびきは病気扱いになります。
4、睡眠環境
寝室の環境「睡眠環境」が悪くても睡眠は妨げられ、睡眠の質は低下します。
5、アルコールや化学物質
お酒やたばこ、カフェインには脳を覚醒させる作用があるので、
特に寝る前に摂取するのは避けるようにするとよいです。
また、服用中の薬の副作用で眠れないこともありますので、医師に確認をしましょう。
6、生活習慣
普段、当たり前のように就寝前に行っている生活習慣が入眠を阻害している可能性も考えられます。
ぐっすり眠ることを優先して考えるなら、毎日の入浴、食事、運動などを見直してみることも大事です。
睡眠に関する実験
過去には、睡眠に関する様々な実験が行われています。
①1980年代にラットを使って「眠らない実験」が行われました。
→20日以内にすべてのラットが死んだ。
②11日間眠らなかった米国の学生
- 視力の低下
- 被害妄想
- 記憶障害
などの症状が表れました。
これらは、眠らなかったことが原因というよりは、
眠らないことで疲労を回復する機会が奪われて引き起こされたと考えられています。
「なかなか寝付けない」
「眠りが浅い」
など、睡眠に関する問題を抱える方が多いですが、
問題なのは、「睡眠をとっても疲労が取れない」ことです。
たとえ睡眠時間が7~8時間と十分に取れていたとしても、
朝起きたときに疲労が残っていれば、質の良い睡眠をとれているとは言えないでしょう。
睡眠の目的は「眠ること」ではありません。
「日中の疲労を回復させること」です。
睡眠は、疲労回復の手段ということなのです。
それではまた!