皆さま、こんにちは。
前回、「自律神経中枢の疲れが疲労を引き起こす」ということをお話ししました。
このことはしっかり理解していただけたと思います。
自律神経中枢が疲弊していると、睡眠の質は下がり、
寝付きが悪い、夜中に何度も目が覚める、
熟睡した気がしない……などの現象が起こります。
すべて、自律神経中枢の機能低下が引き起こすものなんですね。
自律神経中枢は睡眠をコントロールする司令塔
皆さんは「睡眠負債」という言葉を聞いたことはありますか?
最近よく耳にしますね。
これは、日々の睡眠不足が雪だるま式に積み重なった状態のことです。
言い換えれば、自律神経の疲労が蓄積された状態であるともいえます。
自律神経は、体のあらゆる活動に関わっており、
睡眠の質とリズムを作っているのもまた自律神経です。
脳にある自律神経中枢は、睡眠の質と深さをコントロールする司令塔です。
寝つきが悪かったり、夜中に起きてしまったりするのは、
自律神経中枢の疲労がたまっている証拠です。
疲労で自律神経中枢の機能が低下し、
良質な睡眠とリズムが作れなくなっているのです。
睡眠負債とは
睡眠の質が悪い状態や睡眠不足を放置し続けると、
借金のように積み重なり、知らず知らずのうちに
心身に様々な悪影響を及ぼします。
この状態を睡眠負債といいます。
日本人の5人に1人が睡眠負債の状態に陥っているとされ、
それによる経済損失は約15兆円ともいわれています。
脳が疲労する悪循環
自律神経と睡眠、疲労は互いに影響し合っているため、
どれか1つが乱れると、ほかの2つも悪影響を受けてしまいます。
特に、仕事の緊張や人間関係のストレスは自律神経を疲弊させます。
悪循環に陥る前に対処することが大事です。
- 自律神経中枢による睡眠のコントロール機能が低下する
- 睡眠の質が低下する
- 疲弊した自律神経中枢が回復せず、疲労が慢性化する
このように、1→2→3→1→2→3→……と悪循環のループにハマってしまいます。
体内で一番酷使される自律神経中枢
何らかの睡眠の不調を抱えている人は、
自律神経中枢の機能を高めることで、
ほとんどの不調が解消する可能性があります。
自律神経中枢は24時間休みなく働き続けているので、
体の器官の中で、もっとも疲れやすい器官です。
そのため、日中は自律神経中枢を疲れさせすぎないことが大事です。
自律神経の負担を軽減する食事や運動などの生活習慣を目指しましょう。
(これについては、後日、記事をUPいたします)
そして、睡眠時は自律神経が休まるように、
快適な状態と睡眠環境を整えることが大切です。
(「睡眠環境」については今後、記事をUPしていきます)
それではまた!