【歌舞伎2021】十二月大歌舞伎@歌舞伎座 新版伊達の十役

皆さま、こんにちは。

 

十二月大歌舞伎(歌舞伎座)を観に行ってきました。

久々の歌舞伎。もう感激です!

 

公演日程 2021年12月1~26日
劇場 歌舞伎座
第一部 三代猿之助四十八撰の内「新版伊達の十役」午前11時開演

 

歌舞伎座での猿之助さんの伊達の十役は初めてとのこと。

十役早変わりでは、きちんと目で追っていたのに、

すっかり騙されました。

 

第一部:「新版伊達の十役」出演者

 

今回の配役です。

 

乳母政岡 市川猿之助
松ヶ枝節之助
仁木弾正
絹川与右衛門
足利頼兼
三浦屋女房
土手の道哲
高尾太夫の霊
腰元累
細川勝元
八汐 坂東巳之助
侍女澄の江
ねずみ
中村玉太郎
政岡一子 千松 市川右近
妙林 市川弘太郎
渡辺外記左衛門 市川寿猿
松島 市川笑三郎
沖の井 市川笑也
妙珍 市川猿弥
渡辺民部之助 市川門之助
栄御前 市川中車

     

    中車さんの栄御前が最高でした。

    栄御前のようなアクの強いキャラは、やはりお似合いになります。

     

    非常に迫力があって、しかも

    変に女性の声にもなさらなかったところが、

    私としてはとてもしっくりきました。

     

    「新版伊達の十役」(二幕)のあらすじ

     

    序幕「足利家奥殿の場」「床下の場」

     

    金の屏風や金の襖で豪華にあつらえられた、足利家の奥殿から始まります。

    その一間で、乳母の政岡(猿之助)が、幼い2人の子どもと身を寄せ合うように生活していました。

     

    1人は、足利頼兼の子・鶴千代(幸一郎)。もう1人は、政岡の子・千松(市川右近)。

    家督を継ぐ鶴千代は、御家のっとりを企む仁木弾正一味に命を狙われていました。

     

    毒を盛られることを恐れ、3人は出された食事に手を付けられず、

    鶴千代と千松は、空腹に耐えていました。

    政岡は千松に、鶴千代の毒味役となり、命を捨てる覚悟で守るよう諭すのでした。

     

    そんなとき、弾正一味の栄御前(中車)が訪れます。

    表向きは「病気」とされている鶴千代のお見舞いでした。

     

    お菓子を差し入れられたものの、政岡は鶴千代を守るべく、食べさせるわけにはいかない。

    食べるよう促されているときに飛び出してきたのが千松でした。

     

    無礼をはたらいたと千松を手にかけるのが、八汐(巳之助)。

    笑也、笑三郎の局が詰め寄ろうとも「騒ぐことない」と一言で制止し、なぶり殺しにします。

     

    栄御前(中車)は、おろした髪を後ろで束ね、鬘鉢巻という高貴ないでたち。

    千松が殺される間、そっぽを向いて扇で顔を隠したきり、押し黙っていました。

     

    息絶えた千松をようやく腕に抱いた政岡の愛情と母性にあふれた姿が涙を誘います。

     

     

    大詰「間書東路不器用」

     

    幕間をはさんで、後半は早替り舞踊となります。

    猿弥、弘太郎による2人の尼が登場し、テンポの良い掛け合いで客席を陽気にします。

    2人の尼は、頼兼(猿之助)の恋人だった高尾太夫(猿之助)の墓参りに向かう途中。

     

    その道中、

    • 絹川与右衛門(猿之助)
    • 三浦屋女房(猿之助)
    • 土手の道哲(猿之助)
    • 腰元の累(猿之助)
    • 仁木弾正、細川勝元(猿之助) など

     

    「伊達の十役」の人物たちが次々に現れます。

    猿之助のめくるめく早替りは、早替りと分かってみていても、あっと驚かされる瞬間があります。

     

    若衆に化けたねずみ(玉太郎)との踊りもあり、

    エンターテインメント性の高いスペクタクルショーとはまさにこのこと。

     

    渡辺民部之助(門之助)や渡辺外記左衛門(寿猿)にも注目です。

     

     

    着物で歌舞伎を観に行く

     

    やっぱり歌舞伎は、お着物を着て見に行きたいんですよね。

     

    聞いた話、役者さんも、客席に着物のお客さんがいるとテンション上がるとか。

    なので、やはりお着物で伺いたいのです。

     

    11時開演で、劇場入り口でチケットの引き換えがあるので、ちょっと早めに着きたい。

    お着物を着る時間を計算して、、、

    早起きが苦手な私ですが、がんばりました。

     

    お天気は良かったけれど、

    最寄りの駅までタクシーで行って、

    ホームで電車を待っていたときに気づきました。

    お草履の底が剥がれてボロボロ!

     

    歌舞伎座地下2階の木挽町広場の「都粋」さんでお草履を買って、

    何とか普通に歩けるようになって事なきを得ました。

     

    店舗情報は↓こちら
    歌舞伎座地下2階の木挽町広場

     

    購入したのは「カレンブロッソ」というブランドで、

    お草履のスニーカーといわれるほど履き心地の良いものなのですが少々値が張ります。

    だいたい2万円弱です。

     

    でもお草履売っているお店があってよかったです。

    助かりました。

     

    しばらく履いていないお草履は、

    事前にきちんとチェックしておかなければいけませんね。

     

     

    今回のコーディネートは、

    私には珍しい黒い紬の着物と、

    猫の名古屋帯

    きもの英さんで誂えたばかりの羽織。

     

     

    紬の濃い色のお着物は、12月が一番合う気がします。

     

    11月は晩秋の気配があるから、

    まだ秋っぽいものでもいいかもしれない。

     

    1月は新春だから明るい色を着たい。

    2月も春を先取りしたいから、春の色を取り入れたい。

     

    そうすると、濃い色の紬を着るのにベストなのは、

    12月ということになる気がします。

     

     

    たくさんの酒樽。

    これを見ると、

    あぁもう今年も終わりなんだな、と思います。

     

     

     

    ではまた!

     

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