
こんにちは。

女性が初めて賃貸物件を探す場合、どのような点に注意すればいいかなぁ?
今回は満足できる生活ができるような、賃貸物件の選び方をご紹介していきます。
Contents
賃貸の探し方
初めて賃貸の物件探しをする場合、選び方として、何を重視すればよいのか分からないというケースは多いようです。
そこでまずは、一般的に賃貸の選び方にどのようなポイントがあるのかをお話ししていきます。
立地のこと
最寄り駅かドアtoドアか
最寄駅からの近さを優先するのか、それとも職場からのドアtoドアの時間を優先するのかで悩んでいる方も多いと思われます。
最寄駅から近い物件は、家賃もそれなりに高くなります。
また、会社のある都市部に近いほど、家賃相場はさらに高くなります。
都市部に近い場所で探すならば、駅からは少し遠いエリアのほうが安くなるのでそのあたりで検討することになるでしょう。
逆に、都市部から離れれば、駅に近い物件も選べるようになるかもしれません。
どちらがよいのかは好みによります。
賃貸物件の周辺環境なども確認しながら決めるとよいと思います。
生活するための周辺施設
2018年3月に公表された(公社)全国宅地建物取引業協会連合会・(公社)全国宅地建物取引業保証協会の「一人暮らしに関する意識調査」の調査結果概略によると、環境について重視するポイントは次のようになっています。
1位 コンビニ・スーパーなどの有無 63.0%
2位 駅に近い 55.5%
3位 学校・職場に近い 41.51%
4位 静けさ 32.0%
5位 医療機関の有無 27.1%
1位に「コンビニ・スーパー」、5位に「医療機関」が入っています。
18~29歳の若い年齢層は「学校・職場に近い」を重視するが、年齢が上になると「静けさ」「公園などの自 然環境」を重視するようになるようです。
またsuumo調べによる2021年の「20代社会人シングル男女の一人暮らしデータ」では、立地・周辺環境で重視したものは次のとおりです。
スーパー 37.4%
コンビニエンスストア 23.3%
薬局(ドラッグストア) 11.2%
商業施設 11.2%
公共機関 10.2%%
銀行 3.4%
郵便局 5.3%
商店街 4.9%
飲食店 4.9%
本屋 0.5%
これは男女合わせて、今住んでいる賃貸物件を選んだ際に重視したものの結果です。
銀行や郵便局は、確かに周辺にあれば便利ですが、平日の日中は会社にいるのでまず利用することはないでしょう。
飲食店も自炊をする方の場合にはそれほど必要ないかもしれません。
本屋に関しても、今はAmazonなどで取り寄せてしまう方が多いと思われます。
女性の場合には施設以外に治安の良さ・街並み・自然の良さといったものを重視しているという結果になっています。
お金のこと
家賃はいくらまで出してOK?
女性が賃貸物件を探す時、希望条件はいろいろあると思います。
しかしそのすべてを満たす条件の物件は、なかなか見つからないものです。
そこで最初に、家賃をいくらまで出せるのかを考えることが必須となります。
そこでまず考えなければならないのは、毎月の収入から必要経費を差し引いていくら残るか、ということです。家賃は当然、その残った金額から支払うことになるからです。
ここで気を付けなければいけないのが、残った額すべてを家賃で支払ってはいけないということです。
もちろん人によって何を重要視するのか、収入の金額やライフスタイルは違いますが、将来に備えた貯蓄も考えたほうがよいからです。
一般的に言われているのは、月のお給料(手取り)の3分の1までに家賃を収めるということです。
手取りが月に30万円なら10万円まで、という計算になりますね。
敷金、礼金、保証金
賃貸探しの際に必ずチェックしたい費用負担として、家賃のほかに敷金・礼金(保証金)があります。
一般的に借り手がすぐにつくような好条件の賃貸物件は、敷金や礼金は高めに設定されています。
逆に、なかなか賃借人がつかないような物件の場合には、敷金はあっても礼金が無いというようなケースも見られます。
女性は特に、治安、設備や安全性、周辺環境にこだわる方が多いので、どうしても礼金や敷金は高めになります。
家賃保証料は家賃1カ月分の50%〜100%です。
意外にかかる諸費用
賃貸物件を選んで契約を結ぶと、色々と支払うべき諸費用が出てきます。
まず当月の日割家賃と翌月分の前家賃、不動産会社に支払う仲介手数料が必要です
そして物件にもよりますが、礼金と敷金(あるいは保証金)、さらに家賃保証会社に支払う保証料として家賃ひと月分の50%前後は支払います。
さらに諸費用が発生します。
火災や水漏れなどに備えた損害保険への加入は必須で、その火災保険が10,000円程度はかかります。
また、防犯面で必要となるのが鍵交換の費用です。
ディンプルキーのように簡単に複製できないタイプの鍵は、交換費用も20,000円程度になります。
ほかに引っ越しのための費用もかかりますし、総額いくらになるのか事前確認が大事です。
そして、その上で必要な場合は家電や家具をそろえていくことになりますので、かなりの負担は考えておかなければいけません。
安全面・利便性のこと
賃貸の種類(RC、木造、鉄骨など)
賃貸物件は、建物の構造によって住みやすさがかなり違いますし、当然ながら家賃設定も変わります。
最も家賃単価が安いのは木造のアパートです。
しかし、コンクリート造と比べると防音性や断熱性が劣ります。
特に隣や上階の音が気になる人は、木造は避けたほうがよいかもしれません。
鉄骨造は構造的に壁や床を木造よりも厚くできるので、防音性は高まります。
壁には石膏ボードやプラスターボード、ALCを使っていますが、コンクリートよりは防音性が落ちます。
ちなみにタワーマンションも軽量化のため、外壁材はほとんどがALCを使用しています。断熱性においては、ALCはコンクリートよりも高いとされています。
最後にRC(鉄筋コンクリート)造ですが、耐震性・耐火性・防音性に関しては最も高い構造体です。
特に音に関するトラブルを回避したい方に推奨されています。
しかし、防音性はコンクリート圧によってかなり変わります。
分譲マンションよりも賃貸専用マンションの方が、コスト削減のためにコンクリート圧は薄くなっていることが多いです。
設備は何を見ればいい?
設備も生活のしやすさに影響するので、事前に何を重要視するのかを考えておいたほうがいいです。
設備が充実していれば家賃は高くなりますし、家賃を抑えると設備面でも妥協が必要です。
ガス給湯器やエアコンは当然必要になりますが、ほかに浴室乾燥機などもあると便利です。例えば、道路沿いのマンションで、外に洗濯物を干すと車の排気ガスの汚れが付いてしまう恐れがあります。
そういう場合は、浴室乾燥機は必須となるでしょう。
また、外出が多く、ほとんど自宅にいない生活スタイルの方には、宅配ボックスはあったほうがいいかもしれません。
自分の生活スタイルを考えて、どんな設備が必要になるのかを考えておきましょう。
自分の荷物と収納
賃貸の選び方で重視すべきことのひとつに、収納の確保があります。
家賃設定や駅からの距離、周辺環境など自分の希望する条件がたとえそろっていたとしても、荷物を収納するスペースが少ないと生活しにくくなります。
もちろん収納スペースに合わせて荷物を減らすという手段もあります。
しかし女性の場合は男性と比べると、何かと物が多いものです。
洋服や化粧品などの小物類をきちんと収納できるスペースが確保できるかどうか、しっかりと確認しておきましょう。
不動産屋の選び方
賃貸物件そのものの選び方も大事ですが、その物件を提供している不動産屋の選び方も大切です。
紹介実績件数で選ぼう
不動産屋を選ぶ時には、取り扱い件数の多いところが希望にかなう物件が見つかりそうな気がするものです。
しかし、取り扱っている物件数がどれほどたくさんあるとしても、そのすべてが検討対象となる物件というわけではありません。
それよりも、紹介実績の多い不動産屋を選ぶのがおすすめです。
実は物件を探している本人でも、どんな条件で絞ればよいのか迷う部分は多いものです。
そこで自分が求める条件の中で何を優先したほうがよいのかを明確にアドバイスできる不動産屋さんにお世話になる方が、満足度の高い物件を選ぶことができます。
仲介手数料無料にだまされない
契約時の予算を少しでも削りたいと思うと、礼金がゼロであったり仲介手数料が無料であったりする物件に引かれることと思います。
しかし、そのような賃貸物件はあまりおすすめできません。
住みやすく人気のある物件は、たとえ礼金が高いとしても借り手には困りません。
逆になかなか借り手がつかない物件は、オーナーが自腹で賃借人をつけてもらおうとします。
つまり本来は借り手が支払う仲介手数料を、オーナーが負担することで不動産屋は借り手から仲介手数料を受け取る必要がなくなります。
そもそも仲介手数料は必ず家賃の1カ月分を支払わなければならないというものではありません。不動産屋が自由に決めることができるのです。
あまりに条件がよいと思える物件は、何かしらの原因があると思って理由を探ったほうがよいかもしれません。
内覧の時に気を付けること
気になる賃貸物件が見つかれば、実際に内覧に行ってみましょう。
ここでは部屋の雰囲気や収納だけではなく、細かな点に注意してチェックすることが大切です。
まず水が出るようならば、蛇口から水を流してみてください。
長く空き部屋となったままで内覧もないような部屋だと、流しの中の水が干上がっています。
そこに水を流すと、嫌な臭いがすることがあります。
その時点で、その部屋は長く借り手がついていなかったということがわかります。
またクローゼットの中や部屋の隅をチェックして、カビが発生した跡が残っていないか確認しましょう。
壁紙の色がコーナーだけ変わっているようであれば、それはカビをクリーニングした跡かもしれません。
ほかにもエアコンのカバーを外して、中の様子を確認しましょう。
内部にカビが発生していないかどうかをチェックするためです。
細かな点になりますが、コンセントの位置は不便がない場所かどうかも点検しましょう。
外から見て上階に子供の服が干してないかどうかなども確認しましょう。小さな子どもが上階にいると、音に悩まされるかもしれないからです。
また、女性の場合は、隣と上下の部屋に男性がいるのかどうかも気になるところかもしれません。確認できる範囲で確認してみましょう。
まとめ
女性の一人暮らしとなると、防犯面や周辺環境にも十分な配慮が必要です。
何かと確認すること、家賃設定など考えることが多くあります。
それも踏まえて、紹介実績の多い不動産屋に相談してみましょう。
きっと良い物件を紹介してくれると思います。